松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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船通山(せんつうざん)登山をしました! (後篇)

2014年06月23日 14:18   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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★船通山(せんつうざん)登山をしました! (後篇)
ハウル@矢野です。
今回は、前篇の続きです。


標高780m、登り口から850mの地点につきました。
いよいよ、このコースの一番の見どころ「鳥上(とりかみ)の滝」と「石割欅(いしわりけやき)」が見えてきました。
「鳥上の滝」は、斐伊川の源流で、高さは16mあります。古事記には、後にスサノオノミコトに退治されたヤマタノオロチがこの滝を根城にしていたと書かれています。
(おろち)オロチは、八つもの頭があり体もかなり大きいという感覚でしたが、水から出ると大きくなるのでしょうか。
そんなに大きな滝壺ではありません。神話って感じですね。
滝のそばの玄武岩の割れ目には、樹齢300年以上の大きなケヤキがあります。この老大木を「石割欅」といい、樹高は15m、名が示すように、その根は大岩塊を通り抜けて約60度の角度で節理にそって下り、土の中に入っているそうです。
なんだか、おろちを守っている御親睦の雰囲気が漂います。
樹木でうっそうとしていてよくはわかりません。
ここらで、私の体力も限界に近付いているようで、だんだんと息も切れ切れです。
滝の高さほどの鉄骨の階段を手すりをつかまり、懸命に上ります。
階段を登るとまた、つづら折りの山道を川を横断しながらひたすら歩き続けます。このあたりからミズナラやカエデの高木が出現します。
特にホソバウリハダカエデの大木は、ここ船通山のほかには三瓶山に1本確認されているだけの珍しい品種なのだそうです。
坂道を上っていくと、やがてブナ林が現れます。ブナ林は日本海側と太平洋側で生育している植物の種類が違うことが知られているのだそうです。私には理解不能です。
それと、サンヨウトリカブト、シシガシラ、ホオノキ、ミズナラ、ヤマボウシ、ユキザサなど、他に数多くの植物が見られます。
私には、トリカブトと聞いて毒殺が出来るあの植物とピンときたくらいです。
このあたりから今までは、樹木が生い茂っていましたが、空が見えてきました。
久しぶりの空です。天気は良いはずですが、なんとなく霞んだ空のようです。
頂上までは約300mです。
平坦な尾根道が続きます。「あともう少しです。」とサポートの方に励まされて頂上を目指しますがもう何度もきいているので、思わず「本当ですか。」などと言いながら
重い足を進めます。
シバ草原の平坦な尾根道の脇には、かわいらしい小さい花が沢山咲いています。
このあたりの尾根道は頂上に近く、風雪が強いために高木は育たないそうです。低木が多く生育しています。草本では、カタクリなど、鮮やかな花を咲かせる種類が咲いています。
カタクリの花は今が最盛期です。
船通山のもう一本の登山道との合流点にやっとたどりつきます。亀石コースからも大勢の人が登ってきます。
ここでは、アシウスギ、コマユミ、ヤマボウシなどの植物が見られます。
山頂には、ヤマタノオロチの尾から出たとされる剣の標柱やスサノオノミコトを祀った祠があります。空気が澄んだ晴れた日には、大山や弓ヶ浜半島、中海、宍道湖のほか、はるか隠岐島まで360度に広がるパノラマを楽しむことができるそうです。
今日は、少し霞んでいてそれらは見ることが出来ませんでした。
その代わりに、不思議な現象を見ました。何と虹っぽいものがみえました。虹は、普通は円弧を描いていますが、水平か反対に上を向いて反っている感じです。
テレビのカメラマンがカメラを回していました。きっと、珍しい現象なのでしょう。
到着は、午前11時30分でした。約2時間の行程ですね。
息も絶え絶えにシートを広げます。あー、疲れました。
風が強いのでしっかりとシートを抑えながら缶ビールを飲みます。
お待ちかねのお弁当を食べます。周りにも家族連れやグループ毎に楽しそうに歓談している声が聞こえてきます。
尾根は広いので沢山の人がいても尾根から落ちることはありません。それにしても何人位の人が今日だけで、登頂したのでしょうか。
1時間くらい休憩してから、山を降ります。
頂上から数百メートル下ったところに岩肌から浸み出ている水飲み場がありました。
登る時には気がつきませんでした。ハウルもおいしそうに飲みます。
登ったのと同じルートで下山します。
私は足が痛くなってしまいました。
登る時も大変な思いをしましたが、下山の時のほうが足腰に負担がかかります。
ズルズル、ズルーっとよく滑ります。
約1時間30分で登山口の駐車場に到着しました。
下山は、時間的には早いですが、足への負担はかなりきつかったです。サポートの方の肩につかまり、やっとの思いで登山口までたどりつきました。
次回はもう少しトレーニングをしてから登ることにしました。
本当に本当に疲れた一日でした。
お世話になった、サポートの方ありがとうございました。


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