伊勢志摩へおいないさぁ~
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伊勢志摩へ行きたくなるような観光のバリアフリー情報や、地元の人だからこそお伝え出来る情報を、リアルタイムに発信していきます。

「お白石持(おしらいしもち)行事」が始まりました!

みなさま、こんにちは!伊勢志摩バリアフリーツアーセンター なかやまです。
先週末より、伊勢ではいよいよ「お白石持(おしらいしもち)行事」が始まりました!
「お白石持行事」とは、伊勢神宮の遷宮諸行事のひとつで、地元住民が新しい御正殿の敷地に敷き詰める白石を奉献する行事です。
今は内宮、お盆明けから9月1日までは外宮での奉献が行われます。
ご遷宮と同じく、こちらも20年に1度だけの行事で、新しいご正殿のすぐ近くまで入り、自分の手で白石をひとつ、納めます。
ふだんは遠くからしか見れない正殿を間近に望める唯一の機会とあって、地元住民も、自分たちの団の順番がまわってくるのを心待ちにしています。
伊勢市民である事務局長と私も、さっそく納めてきましたよ!

このお白石持ですが、内宮への奉献は、なんと、観光客でいっぱいの「おはらい町」を通って行われます。
奉献は主に金・土・日。この日は、お白石を積んだ木製の奉曳車が1日中、おはらい町を通って内宮へ向かいます。
車には綱が繋がれ、この綱をみなで曳いていきます。
綱の長さは1台につき数百メートルあり、途中では「練ったり(綱を両側から押しあって遊ぶ)」、「木遣りを唄ったり」しながら進むんです。
事務局長も私も、根っからの祭り好き。木遣りを聞くと、血が騒ぎます。

しかし、こんな行事が行われていることを知らずにやってきた観光客の方は、ちょっとたいへん。
奉曳車がいる間はおはらい町を横断できなくなりますし、車は次から次へとやって来ます。
車の横は、観光客の方が通れるスペースは左右に1メートルくらいずつしかないので、車いすやベビーカーの方にとっては通り抜けるのも困難になってしまいます。
参拝や、おはらい町を楽しむことが目的で、祭りには興味がない!という方は、内宮へは8月2日(金)・8月3日(土)・8月9日(金)・8月10日(土)・8月11日(日)を避けてお越しいただきたいところ。
でも、白石持の日に居合わせてしまったら、それも20年に1度のこと。
せっかくですからぜひ、祭りの熱気を味わっていってくださいね。

お白石持には、前回から「特別神領民」という制度ができ、地元の方以外でも、神社関係者や、全国の崇敬者が奉献に参加できるようになりました。
今回は、延べ7万3千人もの方が全国からいらっしゃいます。
その方々のサポートをする「奉曳サポート隊」として、センタースタッフも出動しています。

奉曳車すら見えない綱先の方を、「エンヤ」のかけ声で盛り上げたり・・・
体調の悪そうな方を日陰へ誘導したり・・・
車いすを持って付いて歩き、疲れた方を乗せて押したり・・・

みなさん、自分の手で神宮へ石を納めたい!と思って来てくださっている方ばかり。
みなさんの思いが叶うよう、できるかぎりのお手伝いをしています!

この期間、伊勢市内では各所で交通規制が行われ、駐車場も行事に使用されるため少なくなっています。
規制などの詳しい内容は、センターHPにも掲載していますが、日々規制内容が変わり、ややこしいので、お電話でお問い合わせいただくのがいちばん確実。
どうぞ、お気軽にお電話くださいね!

写真1:車についている綱をみんなで曳いているようす。
  ここはおはらい町の入口、まだまだ人は少ないところです。
写真2:曳いている車はこんなのです。
  木製の車輪と車軸がこすれて、「ワン鳴り」という音が響きます。
写真3:おかげ横丁入口、赤福本店前の人ごみのようす。奉曳車が赤福前に止まっています。


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