踏切事故に注意しましょう
おはようございます。瀬戸口です。今日の話題は
高齢者の電動車いす、踏切事故多発、安全対策課題にー福祉新聞
電動車椅子を利用中の高齢者が、踏切事故に巻き込まれるケースが多発している、
というニュースです。2021年8月から12月までに3件の事故があり、
製品評価技術基盤機構(NITE)も注意を促しているそうです。
家庭で充電でき、免許も不要なハンドル型車椅子、便利ですよね。
けれども、そもそも電動・手動を問わず、踏切は車いすにとって
最も危険で避けるべき場所のひとつです。
車椅子は、自動車と比べて車輪が細く馬力もありません。
細い車輪は線路にはまりやすいうえ、馬力もないので脱出も困難です。
警報機が鳴り、遮断機が下りてしまえば、列車が来るまで
時間がありません。
踏切事故を無くすには、線路と道路の交差を無くすしかありません。
ということで、現在の法律では踏切の新設は認められておらず、
既設のものについても立体交差化や迂回路の整備などの「改良」事業が
各地で進められているそうです。
整備が進み、踏切が解消されれば、定時運行の確保や渋滞解消、
開かずの踏切問題の解消など様々な課題の解決が期待されますが
コストや用地、交通量などの問題もあり、全国約3万の踏切を
何とかするにはまだまだ時間がかかるようです。
これまで、どちらかといえば線路は鉄道のため、
道路は主として自動車交通のために作られ、
あるいは両者ともその時々の工学的水準のもとに
整備されてきたように思います。
ですから、踏切は列車を通す設備ですし、
道路も路肩や歩道より車道が広く平らです。
これからの交通インフラ整備は鉄道と道路をはじめ、
陸運、海運、航空輸送のつながりのもとに
高齢者や障害のある人など多様な人々の利用を想定しながら
整備を進めていきたいものです。