JR西日本の豪華寝台「瑞風」は山陰地方地元民の意識を変えるほどの効果がありました!
ハダル@矢野です。令和が始まり、1か月が経過しました。このひと月はお祭り騒ぎのような機関を過ごされた方も多いのではないかと推察します。いつもより財布の口が甘くなっていませんか?かくいう私もその一人です。6月1日は昔から「衣替え」の日ですが、かつてその昔は宮中行事であり結構重要だったとか・・・。また、アユ釣りファンの方には待ちに待った解禁ですね。島根県では江の川や水質日本一の高津川が有名です。前段はこれくらいにして、今回は、「豪華寝台「瑞風」は沿線住民の意識を変えた 経済効果だけでなく住民同士の交流の機会に」という話題です。
風光明媚な車窓を愛でつつ鉄道の旅を楽しみ、沿線の人気観光地では下車して観光するという旅行スタイルは、JR九州の「ななつ星in九州」やJR東日本の「TRAIN SUITE 四季島」も同じです。各社の贅を尽くしたサービスはそれぞれ個性的ですが、列車の停車駅や観光地における歓迎ぶりもまた、見比べてみると土地柄がにじみ出ていて面白いものとなっています。
とくに西日本取り分け山陰の人は、「人懐こい」といわれており、「瑞風」を迎え入れる土地での歓迎は、熱心なようです。そこには観光振興への思惑もあって当然なのですが、中には「観光客が落としてくれるお金」の域を超えて、地域の活性化のために豪華列車を活用している例もあります。
松江市宍道町がまさにその好例です。
宍道町は「平成の大合併」によって、2005年に松江市の一部となったと所です。地名の通り、宍道湖のほとりの町ですが、松江城や出雲大社のような全国的に著名な観光地があるわけではありません。町はJR宍道駅を中心に広がっています。
宍道駅は山陰本線と木次線の分岐駅で、特急「やくも」なども停車する、出雲地方の主要駅の1つではありますが、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の停車駅となったのは、奥出雲地方への玄関口に当たるためです。「立ち寄り観光地」の1つに奥出雲の「たたら製鉄」の遺構である菅谷たたら山内や須賀神社などが取り上げられ、バスへの乗り換え地点として、10両もの編成が停まれる長いホームを持つ宍道が選ばれたのだ。
旧宍道町民は何度も公民館で「おもてなし」をどうするかなど熱心です。幼稚園児からお年寄りまで。単なる乗り換え駅ではない事を示そうとしているのは私にも随分と伝わってきています。