呉バリアフリーツアーセンター
総アクセス数:8831855
今日のアクセス数:5564
昨日のアクセス数:2982

誰もが楽しめる旅にするにはー旅行先を決めるその2

2019年04月24日 15:23   呉バリアフリーツアーセンター
コメント(2)

すこし間が空きましたが、今日は「旅行先を決める」の2回目をお送りします。
前回は出発・帰着時間と行先について考えました。
遠くに出かけるならば、出発が早くなる・帰りが遅くなるし、
出発前の点呼や乗降、トイレの時間も考慮に入れる必要があるという話をしました。

http://www.barifuri.jp/sns/blog/articles/5141

今日のお話は、特に移動にハンデを抱える方を旅行の対象にする場合に
よく寄せられる、「ペースについていけない」相談について考えます。
団体旅行の場合、参加者から見ると出発・帰着時間や訪問地、滞在時間が
予め決められています。

一般的に旅行は「あまり行ったことのない」「よく知らない」場所に行く 
ことが多いと思います。そうすると
●どこに何があるかわからない
●移動にかかる時間が読めない
●移動に適したルートが遠回り
ということもありうるのです。

特に食事を挟んで前後に訪問地がある場合はスケジュールがタイトに
なりがちです。

ではどうするか?参加者の特性や配慮事項が予めわかるのであれば、
計画段階から織り込みましょう。
●可能な限り下見をしましょう。(ルートや足下の状況を確認)
●スケジュールも余裕を持たせて組みましょう(トイレ、バス乗降も織り込む)
●点呼・乗降に伴う移動を減らしましょう
●「何とか日帰りできそう」は宿泊を伴う旅行と思って間違いないです

わかりやすく言ってしまえば、訪問地の数を絞って、1ヶ所の滞在時間を
延ばすことです。訪問地の数を減らしても満足度を下げない工夫が必要です。

つづく 

コメント一覧

  • えみ (2019年05月07日 15:09)

    うなずきながら読みました。
    視覚障害者の場合、
    普通に歩けるのだから団体旅行についていけるだろうと考えられがちです。
    また視覚障がい者本人も、軽く考えてしまいがちです。
    実際に参加してみたらしんどい思いをしたという声をよく聞きます。
    私自身も団体で旅行して体調を崩したことが何度も有りますので、
    訪問先の多い団体旅行には参加しないようにしています。

  • 呉バリアフリーツアーセンター (2019年05月09日 12:54)

    瀬戸口です。高齢者や障害者など、移動にハンデを抱える方向けの団体旅行でも、
    「ペースについていけず、楽しめなかった」という相談を頂くことが時々あります。
    バスを借りての旅行だと「夕方までに帰って来てください」と条件がつくことが多い上、
    事業所の親睦旅行などの場合、できるだけ従業員の業務時間内で旅行をしようとすると
    余裕のないスケジュールになることが多いようです。