山陰にもサバ食文化があります
ハウル@矢野です。
こう寒くなりますと、どうしても、あったかいもので熱燗一杯という事になりますね。
意外?にもここ山陰では、鯖食文化が盛んだという話題です。
総務省家計調査によると、サバの1世帯当たり年間購入数量の都道府県庁所在地ランキング(2013~15年平均)で松江市が1位、鳥取市2位と山陰はサバ好きの地なのです。
鳥取市では塩サバと焼きサバが食卓の定番。同市気高町酒津で加工する塩サバは「酒津のサバ」と呼ばれ、うまいサバの代名詞となっています。
かつて水揚げされていたのが加工の起こりで、丁寧に血抜きをするのがうまさの秘密だといいます。
現在はノルウェー産を使い、加工食品の原産地表示が義務付けられて以降も「酒津加工」の看板で親しまれています。そして焼きサバとタマネギの煮物は親ガニのみそ汁と並ぶ鳥取の庶民の味です。
なんと、まあ、これで、地酒の熱燗で一杯やれば、身も心も?温まりそうですね。
焼きサバ(地元ではあぶりこといいます)は島根県雲南地方でも名物ですが、身をほぐしてご飯にのせていただきます。食べ方の違いが興味深です。
山陰はほかにも、浜田市にサバのすき焼き風料理「いり焼き」があったり、出雲大社の神門通りには焼き鯖寿司、米子市に名物のサバずしがあったりとこの地だけでサバの話題に事欠きません。
私的にはやっぱり、生きのいい鯖の刺身が一番です。しかし、めったには口には入りませんが・・・。どうもこれは鯖食文化とはならないようです。中国山地にも塩の効いた塩サバが焼き鯖(あぶりこ)と共に深く浸透しています。名物料理でなくても島根県人は根強いものがあります。どうりで、日本酒をよく飲む島根県人たる由縁なのでしょう。