松江市内には「松江だんだんシェア傘」があるのをご存じですか?!
はうる@矢野です。
台風18号が山陰地方に明日最接近するとの天気予報でどうしたものかと苦慮中です。
山陰では「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるくらいよく雨に見舞われます。それを逆手にとって、「雨のにあう街 水の都松江市」としとしと雨の風情を観光客に楽しんでもらおうと、訪れた時に雨天でもがっかりしないようにとの考え方です。
そんな松江ですが、傘を忘れても大丈夫なように雨の日の強い味方「松江だんだんシェア傘」がありますから!
この傘は、市内各所に設けられた専用の傘立てから自由に傘が使えるというものです。
市内各所に専用の傘立てにおいてあります。我がプロジェクトゆうあいにもおいてあります。私は、この間松江市交通局のバスで利用させていただきました。運転手さんに「今度乗ったらどのバスでもいいですから返しておいて下さいね。」と言われ、翌日に返却しました。急な雨で本当に困りましたが大助かりで仕事に迎えました。
ところが、専用の傘立てに返却しない人が最近になって多くなってきたというのです。
ここからは新聞のコラムの引用です。
松江市のNPO法人まちづくりネットワーク島根が実施している傘の無料貸し出しサービス「松江だんだんシェア傘」がピンチに直面している。急な雨に見舞われたときに困らないようにと始めたが、貸し出された傘のほとんどが返ってこないからだ。「大半の傘が返ってきません」と同法人の黒田謙介さんは窮状を訴える。このままではサービスを継続できるかどうか危ぶまれている▼本年度少年の主張島根県大会で最優秀の県知事賞に選ばれた松江市立第一中学校2年の林英里さん。その弁論テーマは「つなぐ傘」。林さん自身がJR松江駅で無料傘を借りたが、返しに行った時傘の数が減っていたことが気にかかった▼その後晴れの日が続いても傘の数は一向に戻っていなかった。貸し出されたまま行方知らずの傘は、今の社会を映す鏡のようと林さん▼返すのが面倒、自分一人が返さなくてもとの軽い気持ちの積み重ねが、善意のサービスを押しつぶすかもしれない。傘を借りるためにいちいち申請書や契約書を届けなければならないようにはしたくない-そんなメッセージを込めながら、林さんは「恩送り」という言葉を貸し傘に重ねた▼返却された傘が次の人に借りられ、また戻ってきて別の人の手に握られて雨をしのぐ。見知らぬ人同士の約束のリレーで「借りた恩」が送られる。しかし現実は、雨に濡(ぬ)れなくてすんだ恩から恩へのリレーがずぶ濡れになっている▼たかが傘、されど傘。戻らぬ傘がだんだん精神を傷つけなければよい。
コラムの詳細については下記のURLよりお読み下さい。
恩送り
http://www.sanin-chuo.co.jp/voice/column/561503034.html
「松江だんだんシェア傘」については下記のURLよりご覧下さい。
松江だんだんシェア傘プロジェクト|NPO法人まちづくりネットワーク島根
http://www.machi-s.com/mdsk/