祭りのあと その2
わらじまつりの最後尾から、どんどんお客さんがパレードの列に流入私の同行者が聞いたところ、もう主催者も警備員も止められなくなり、諦めたとのこと流入したお客さんは、お囃子が聴こえる国分町通り(西方向)へと流れ、待機していたねぶたもスタート位置さえつけなくなりました
群集に押し潰されそうになった私たちは、携帯電話でこの状況をツイッターでつぶやこうと思ったのですが、輻輳の関係か、ツイッターどころか、通話、メールも不通になり、とうとう如何ともし難い状態になったのです
でも、さすがにこれはまずいと思い、偶然近くにいた主催者に、「車いすの方々が周りに押しつぶされてけが人が出そうです。祭りは諦めるので、何とか脱出させてください」と叫んだところ、助けを呼んでくれることに。10分ほど経ち、主催者と警備員に先導され、祭りとは逆の東へ何とか“脱出”することができたのでした
こうやって、私の六魂祭見物は終わりました祭りの検証は今後なされると思いますが、所感では警備員やボランティアに掛かる人件費の抑制、立入禁止区域の封鎖の遅さ、そして何より、車いす用客席が用意されていなかったことに対する高齢者、障害者の来場者の見通しの甘さがあったのではないかと思うのです。
もちろん、あれだけ混んでいれば車いすどころの話しではないだろうと仰る方もいらっしゃると思いますが、前回記事の青葉まつりの祭りのように、初めから区画を確保しておくということさえ見られなかった今回の祭りには、やはり上記の甘さがあったのではないでしょうか。
私は博多どんたくや青森ねぶたのような、着席型の大規模イベントを見たことはありませんが、サイト上ではしっかり車いす席のことが明記されています。復興に向けて、全国から関心を集める東北、宮城、仙台のイベント。今後は、私たち当事者の意見を汲み取りながら、誰もが楽しめる環境整備を進めていただきたいと切に願います