写真:雪化粧した金色堂覆堂
先日、バリフリ調査で平泉に出かけました。紅葉の季節前から予定はしていたのですが、諸事情でここまでずれ込み、何とか年内に調査可能に。ただ、時期が時期だけに降雪&積雪が一番の心配事でした。
今年は仙台にも早く冬が訪れ、内陸では12月中旬から積雪状態だったのですが、ここ2週間はぐっと冷え込み、週間予報をにらめっこの日々。そして、クリスマス寒波前直前の21日に調査を決行しました
当日朝の仙台は予報どおり快晴。ネットをチェックすると東北自動車道も平泉町内も大丈夫そうです。しかし高速道に乗って、仙台市内を北に抜けたとたんちょっとした吹雪と一面の雪景色。「このまま岩手まで大丈夫かな~」と心配になりましたが、三本木PAを抜けると、再び太陽が顔を出してくれました。
写真:中尊寺境内と金色堂覆堂への坂道
10時前に平泉前沢ICに到着した頃には、気温もそこそこ上がり快晴の平泉。そこから、平泉レストハウス、中尊寺、柳之御所遺跡、毛越寺、平泉文化遺産センターを回りました。
先日の紅葉シーズンに訪れた際は、右を見ても左を見ても観光客で賑わっており、世界遺産効果だなーと感心していたのですが、今回は初詣前の嵐の静けさ?で写真撮影にはもってこいの1日でした。
写真:毛越寺境内大泉が池と平泉文化遺産センター内
調査を終え、平泉を出発したのが17時前。15時ごろから雲行きが怪しくなってきたので帰り大丈夫かなと不安に思っていたのが、高速に乗って的中。帰りは猛吹雪の視界不良の中、なんとか帰宅しました(仙台市街でもすっすら積雪状態でした)。
今回初めて銀世界の平泉を訪れましたが、紅葉とはまた違った凛とした世界が広がっていました。しかしながら車いすで参拝するのはなかなか難儀なので、ぜひ介助経験の豊富な方と出かけられることをお勧めします!
写真:JR仙石線野蒜駅前に立てられた「仙石線を早急に復旧させよう」の旗
今日で9ヶ月。まだ9ヶ月なのか、もう9ヶ月なのか。答えはありません。でも間違いないのは、時は進み、世の中は回っているという事実。
Time is the great healer.(時間は偉大な治療者である)と言いますが、治療者はいつやって来てくれるのか。もしかしたら、未来永劫来ないのかもなんて思ってもしまいます。
この間、東北に多大な投資がなされ、私たち自身も全国の皆さんの支援を受けて、復興事業や新規ビジネスの開拓に励んでいますが、自分の中で一つだけ忘れたくないのは、今、私がこのようなことをできるのは、決して「震災のおかげ」ではないということ。
ある人には「言葉のあや」だよと言われましたが、やっぱりおかげではないと思うのです。この震災でどれだけの方が犠牲になられたかを考えると、例え新しいまちづくりをしようと、いくら復興が進もうと、現実はそうであっても、「おかげ」とは口が裂けても言いたくない。
9ヶ月目の今日を迎え、改めて亡くなられた方に衷心よりお悔やみ申しあげます。
写真:松島といえば五大堂。健在です!
法人化を済ませ、一通り落ち着いてきた10月下旬から、今年度の事業の一つである、県内観光地のバリアフリー調査に出かけています。これから来年2月まで仙台市内と松島を中心に調査活動を行うのですが、寒くなる前にということで、松島から始めようというわけです^^
ここ1週間ほど県内は晴れている日が多く、調査開始日も写真のように快晴でした!今回は遊覧船には乗らなかったのですが、桟橋から見る松島海岸は2月に訪れた時と変わらず私たちを出迎えてくれました。
写真左上:レストハウスが改修中のため仮設の乗船券発売所
写真右下:レストハウス内の多目的トイレは利用可能です
写真左上:紅葉で有名な円通院そばの洗心庵 お食事処もあります
写真右下:昨年の調査でお世話になった蒲鉾店も休業中でした
しかしながら、休業中の店舗もまだまだ見られたり、昨年調査した公共多目的トイレのほとんどが利用不可になっているなど、震災の傷跡の根深さも実感しました。
でも、でも、全国の方々のたくさんのご支援、地元の方々の復興への思いで、松島は一歩一歩着実に元の姿を取り戻そうとしてます。松島が宮城の、そして東北の観光の牽引車となるよう、私たちもPRしていきたいと思います。
全国の皆さん、ぜひ「日本三景 松島」にお越しください。心よりお待ちしております!