伊勢志摩へおいないさぁ~
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神宮参拝サポートボランティア 車いすレクダンスご一行編

みなさま こんにちは。伊勢志摩バリアフリーツアーセンター なかやまです。

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターでは、伊勢神宮に参拝される車いすの方のために、『神宮参拝サポート』というボランティアを行っています。
「砂利道用車いすの貸出しがあるとはいえ、介助者が一人なので少し不安」
「車いすだけど、ご正宮前の階段の上まで行って参拝したい!」
などという方のために、神宮の電動車いすの操作や、ご正宮前の階段の運び上げを行うボランティアです。

ご利用いただいた方からは大変お喜びの声をいただきますので、大々的に宣伝したいところなのですが、ボランティアさんの数にも限りがあることから、今まではちょっぴりひっそりと行ってきました。
が、今回、亀山市で行われていた「車いすレクダンス」のご一行が、神宮参拝にいらっしゃるということで、車いす14名(うち韓国人7名)のサポートをすることに。
新しいボランティアさんを募集しなければ、到底サポートしきれないところです。しかし、ご縁をいただいた方の熱意あふれる広報のおかげで、なんと、神宮サポート70名+散策時サポート10名、計80名もの!ボランティアさんが集まりました。

11月13日 日曜日、伊勢神宮内宮前。
何よりも心配だった雨も降らず、よい天気です。
集合の8時30分にはみなさん、遅刻もなく集まっていました。
なによりもとっても誇りに思うのが、遅刻も欠席もなかったということ、素晴らしいです。


昨日、あれやこれやと悩みながら組み合わせた14班に分かれて並びなおし、朝礼。
それぞれの名札にあらかじめ班の番号を記入し、リーダーにはリーダー印と対象者の情報を添える、という、昨日の面倒な作業も、この日の朝、ごちゃごちゃしないため。
志摩ロードパーティのバリアフリーパーティランでのボランティア振り分けで磨いた?スキルが役に立ちました。やったね!
朝礼では、注意事項と本日のスケジュールを説明。
韓国人もいらっしゃることから、伊勢の韓国語教室のみなさんにもお集まりいただきました。

さて、説明も終わり、亀山からのバスが到着する前に、班ごとにわかれてもらい、情報共有。
すごいです、ツアーセンターのスタッフがわざわざ説明しに行かなくても、私たちが見込んで任命したリーダーさんたちが、きちんと説明してくれています。

 
リーダーの人選は間違っていないかったと確信。

そうこうしていると、バスが4台到着。
そうです、車いすの方は14名だけど、神宮参拝のみなさまは総勢で120名の大団体。
バスから降りてくると、どのバスの人たちかよくわからない。
韓国人も見た目では判断できず、人ごみでごったがえす中、対象者とサポート班の引き合わせに大わらわ。

 

 

でも、慌てたのはその一瞬だけ。
みなすぐに打ち解け、おしゃべりしながら笑顔で参道を進む姿が見てとれます。
私は、ウロウロしながら各班のようすに気を配る係。

今回、ボランティアさんが多数参加してくださったおかげで、ツアーセンターのコアスタッフは監督的役割に専念できたのも、ありがたいことでした。

さて、一番の難所、ご正宮前の階段です。
ここには30数段の階段があります。
が、階段下では「階段監督」とでもいうべき杉井さんが待ってくれています。
杉井さんは神宮参拝サポートの大ベテランさん。今回は使用しませんでしたが、サポートに大活躍する便利グッズも自作してくださり、大助かりなのです。

階段とはいえ幅は広いので、タイヤの小さい車いすに乗り替えてもらい、一段ずつ上がっていきます。

 

 

上のほう、階段幅の狭くなる数段だけは、班の全員で持ち上げ。
何人か参加してくれていた子どもたちは、日曜日で参拝者の多い中、車いすを先導する係に活躍しました。

実はボランティアさんには、この日のための事前練習に参加していただいたのです。
ふだん福祉関係のお仕事をされている方であっても、階段を車いすのまま持ち上げるなんて、あまり経験のないこと。
事故があってもいけないので、実際に内宮まで来ていただき、説明と実践をする時間を設けました。
その甲斐あってみなさん、当日の参道や階段ではとってもスムーズ。
韓国語教室の方にもお手伝いいただいたおかげで、懸念していた韓国の方とのコミュニケーションも問題なし。
当日までは、初めてのボランティアさんがほとんど、車いすの方大勢、しかも韓国の方も?!ってことで、正直なところとっても心配していたのです。
でも、取り越し苦労でした。
それもこれも、趣旨を酌んで練習に参加してくださった、ボランティアさんの意識の高さのおかげです。


帰ってくるみなさんの表情がとてもにこやかで、話も弾んでいるようすなのを見て、ほっとすると同時に、ほんとうに嬉しく思いました。
平成25年の神宮式年遷宮を万全に迎えるためにも、神宮参拝サポートが今以上にスムーズに行えるよう、体制を確立していきたいです。