車いす宿泊可「情報寄せて」
2011年04月18日 15:59
NPO法人 バリアフリーネットワーク会議
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沖縄タイムス
2011年4月2日の記事です。
車いす宿泊可「情報寄せて」 沖縄市のNPO、長期滞在を支援
海から離れたバリアフリーの宿泊施設を探して―。障がい者の観光支援などに取り組む沖縄市のNPO法人「バリアフリーネットワーク会議」(親川修代表)には、東日本大震災の被災者からと思われる問い合わせが相次いでいる。既に来県し、滞在が長期化している人もおり、レンタル用車いすなどの延泊が続く。同ネットは「車いす利用者の受け入れが可能な施設・個人情報を寄せてほしい。有料・無料は問わない」と訴える。(磯野直、福里賢矢)
同ネットは那覇空港で、高齢者や障がいを抱えた観光客らに車いすやベビーカーの貸し出し、バリアフリーの宿泊・観光施設の案内などをしている。
ところが大震災発生後、「いつ返せるか分からないけれど、車いすを貸して」と求める人が増加した。同ネットの新垣佑美さんは「発生前に旅行で来て帰るめどが立たなくなったり、震災から逃れるために来県し、そのまま滞在し続ける人が増えたのでは」とみる。
全身性障がいがあり、自力では寝返りもできないという50代男性は、震災4日後の3月15日、東京から沖縄に避難した。「余震や福島第1原発事故に伴う放射能被害を避けたかった」と話す。東京では飲料水など日用品の買い占めが始まっており、不自由な生活が身に迫っていた。来県後、ずっと那覇市内のホテルに滞在している。
避難後、自宅は計画停電のグループに入った。電気がなければ、ネット注文での買い物ができなくなるなど日常生活に支障が出るため、東京に戻る見通しは立っていない。男性は「障がい者の長期避難には、財政面での支援や介護をしてくれるマンパワーが必要」と訴えた。
同ネットは、バリアフリーの観光宿泊施設しか把握していない。メンバーの屋部千明さんは「長期化した場合、避難者の金銭的負担は計り知れない。車いす利用者を受け入れられる人がいるなら、私たちに教えてほしい」と呼び掛けた。同ネットの連絡先は、電話098(929)1140。
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