鳥取県は、4月から米子市内に盲ろう者支援センターを整備し、県内の盲ろう者を支援していくことになりました。
ラジオ番組から
1 番 組 名
NHK視覚障害ナビ・ラジオ(NHKラジオ第2)
2 放送日時
平成28年2月28日(日)19:30~20:00
3 出 演
コメンテーター 宇野 和博さん
(筑波大学附属視覚特別支援学校教諭)
司会 高山 久美子
(番組冒頭のニュース(約2分30秒間))
高山/
最初に
鳥取県で新たな
盲ろう者支援が始まるニュースです。
鳥取県は、
この4月から米子市内に
盲ろう者支援センターを整備し、
県内の盲ろう者を
支援していくことになりました。
自治体での
盲ろう者支援センターの設立は、
東京都に続いて2例目となります。
鳥取県障がい福祉課によると、
鳥取盲ろう者友の会に委託して、
専門の相談員を1人配置し、
4月を目処に開設する予定です。
相談員の配置により、
盲ろう者本人と
その家族の生活全般について
相談したり、
社会からの孤立を
無くしていくことを目指しています。
また、
不足している盲ろう者向けの
通訳・介助員の養成や派遣事業の
サービスを増やすよう
取り組むとのことです。
今年度当初の時点での
鳥取県内の盲ろう者は69人、
そのうち64人の状況を確認しています。
面会できた盲ろう者の中には、
障害基礎年金の受給手続きを知らずに
年金を受け取っていなかった人も
いました。
また、通訳・介助者派遣事業を知り、
その後、
盲ろう者友の会の交流会に参加したり、
通訳・介助者と一緒に
買い物に出掛けたりするのが
楽しみになったという人もいるそうです。
障がい福祉課の担当者は、
「盲ろう者は情報入手やコミュニケーション、
単独での移動などに困難があり、
社会から孤立してしまうことがあります。
盲ろう者が生き甲斐を持ち、
社会に参加していけるよう、
センターの設立によって
更に支援していきたい。」と話しています。
宇野さん、
鳥取県は、
日本で初めて
手話言語条例を作った県でもありますが、
東京に次いでの
盲ろう者支援センター設置というニュース、
関係者の方々にとっては、
大変な朗報と言えますね。
宇野/
そうでしょうね。
行政というのは、
これまで申請があった場合に対応すると
いうのが一般的でした。
しかし、情報障がい者、
特に盲ろう者の場合、
その方に合った形で情報を伝えなければ、
申請には繋がりませんよね。
このような支援の輪が
他の自治体にも広がっていってくれると
嬉しいと思います。
☆☆☆
通訳・介助者の私
これからも頑張らなくては~